口腔内細菌カウンタ NP-BCM01-A 特長

イメージ画像:特長イメージ画像:特長

短時間で測定可能

細菌検出技術「DEPIM」により、約1分※1で培養法と同等※2の細菌数測定結果が得られます。

※1 測定環境条件により、1分30秒程度かかる場合もあります。
※2 測定結果は培養法との相関があり、口腔内細菌カウンタの測定値は培養法の測定値の相対値です。

DEPIMによる測定のしくみ

1.誘電泳動力で細菌を電極にトラップ

細胞壁が帯電されていることを利用します。

2.電極間のインピーダンス変化を測定

電圧印加により細菌を電極に捕集、それによりインピーダンスが変化します。

イメージ画像:細胞壁が帯電されている

・イラストはイメージです

初期傾きから菌濃度を定量化

初期傾きと培養法との相関関係を見出します。

グラフ:初期傾きと培養法との相関関係

Suehiro,J., Yatsunami,R., Hamada,R., Hara,M.:
'Quantitative estimation of biological cell concentration suspended in aqueous medium by using dielectrophoretic impedance measurement method’, J.Phys.D,Appl. Phys J.Phys.D,Appl.Phya.,32,pp.2814-2820,1999

DEPIMとは

DEPIM(DiElectroPhoretic Impedance Measurement)は誘電泳動で液体中の細菌を電極に捕集させ、インピーダンスの変化を計測して検体1 mL中の細菌濃度(cfu/mL)に換算し、定量的に細菌数を計測できる測定方法です。

操作が簡単で使いやすい

特別なノウハウ不要で簡単に検査。コンパクトサイズで訪問歯科診療の場でも活用いただけます。

使い方

イラスト:1.センサーチップを機器本体の挿入口に挿入

センサーチップを機器本体の挿入口に挿入します

イラスト:2.ディスポーザブルカップを機器本体の取付部にセット

ディスポーザブルカップを機器本体の取付部にセットします

イラスト:3.口腔内の検体を採取イラスト:3.口腔内の検体を採取

滅菌綿棒を定圧検体採取器具にセットして口腔内の舌上の検体を採取します
[舌下からの検体取方法]
舌下部に滅菌綿棒を10秒間静置し、唾液を滅菌綿棒に吸収させます

イラスト:4.滅菌綿棒をディスポーザブルカップにセット

滅菌綿棒をディスポーザブルカップにセットします

イラスト:5.ふたを手で閉める

「カチッ」と音がするまで、ふたを手で閉めます(自動的に測定モードになります)

イラスト:6.測定が終了すると「ピーッ」と音が鳴り、自動でふたが開く

測定が終了すると「ピーッ」と音が鳴り、自動でふたが開きます

イラスト:7.フェイスマーク表示部および液晶画面に測定結果が表示

測定が終わるとフェイスマーク表示部および液晶画面に測定結果が表示されます

・測定後、使用済みセンサーチップと滅菌綿棒・ディスポーザブルカップ内の測定溶液は、各自治体や施設の廃棄区分に従って処理してください
・イラストはイメージです

使い方動画

測定結果の見方

測定結果は7段階フェイスマーク表示と測定数値のダブル表示をします。

写真:フェイスマーク表示部と液晶画面

①フェイスマーク表示部とレベル表示

7種類のフェイスマークと数値で測定結果を表示します

②液晶画面表示部(測定数値)

8.70 × 10の6乗(8.70 × 106 cfu/mL)
= 870 万個

写真:液晶表示部

表示例

液晶画面表示部に希釈液1 mL あたりの細菌数が表示されます。

イラスト:測定結果が3.16×10^6 cfu/mL のとき「レベル4」が点灯

測定結果が3.16×10^6 cfu/mL のとき「レベル4」が点灯

イラスト:測定結果が1.00×10^7 cfu/mL のとき「レベル5」が点灯

測定結果が1.00×10^7 cfu/mL のとき「レベル5」が点灯

※測定結果は、検体採取方法または使用条件や測定条件により異なります。

パソコンでデータ管理可能

推奨のテンキーやパソコンと接続することで、データが管理しやすくなります

※3 テンキー(市販品)USB2.0対応 Aタイプ
※4 USB接続ケーブル(市販品)USB2.0対応 Aタイプ:ミニBタイプ‐5Pin

イラスト:細菌カウンタ本体と推奨のテンキーやパソコンを接続。

保存データ

・測定結果は5000件までのデータを機器本体に保存します。
[データ項目] 日時・細菌数・レベル
・推奨のテンキーを接続すると、ID(12桁)・性別・年齢が同時に保存できます
・推奨のテンキーについては取扱説明書をご参照ください

保存データのパソコン取得

・口腔内細菌カウンタユーティリティソフトをパソコンにインストールし 、USB 接続ケーブル(市販品)で本体とパソコンを接続すると 、本体で保存していたデータをパソコンに取り込むことができます
・詳細は口腔内細菌カウンタユーティリティソフト取扱説明書をご参照ください

ソフトウェアダウンロード

口腔内細菌カウンタユーティリティのソフトウェアはこちらからダウンロードしてください。

付属品

口腔内細菌カウンタ専用
定圧検体採取器具

1個
品番:N-DP02

写真:定圧検体採取器具

口腔内細菌カウンタ専用
ACアダプタ―

品番:N-DP03
ACアダプター1個/電源コード1個

写真:ACアダプター

製品仕様

全般

使用条件 周囲温度:10 ℃ ~ 35 ℃
相対湿度:20 % ~ 80 %(非結露)
気圧:800 hPa ~ 1060 hPa
保管・輸送条件 周囲温度:-20 ℃ ~ 60 ℃
相対湿度:10 % ~ 85 %(非結露)
気圧:700 hPa ~ 1060 hPa
消費電力 12 W
測定方式 誘電泳動インピーダンス測定(DEPIM)方式
測定範囲 1 × 105 cfu/mL ~ 1 × 108 cfu/mL
微生物定量値の測定誤差 1 × 105 ~ 1 × 106未満 ± 100.5 cfu/mL
1 × 106 ~ 1 × 108 ± 100.25 cfu/mL
培養法との相関性 機器と培養法の相関係数(R):0.85 以上
測定可能導電率 5 μS/cm ~ 400 μS/cm
測定時間 約1分(懸濁時間含む)
※ただし、測定環境条件などにより1分30秒程度かかる場合もあります。
最大測定結果データ蓄積数 5000件

機器本体

本体寸法 幅:144 mm × 高さ: 147 mm × 奥行き:189 mm
質量 約1.3 kg

ACアダプター/電源コード

定格入力 交流100 V、50-60 Hz
定格出力 直流12 V 3 A
寸法 幅:50 mm × 高さ : 33 mm × 奥行き : 99 mm (コードを除く)
質量 約0.3 kg
(ACアダプター及び電源コード一式)
ACアダプター 長さ:1.5 m
電源コード 長さ:1.8 m

本機の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがありますが、ご了承ください。
※本機の結果は診断内容を示すものではありません。
※一般医療機器ではない類似品にご注意ください。