自動ジェット式器具洗浄機 特長紹介

【大容量※1洗浄】 一度にガーグルベースン10個※2と容器類の洗浄が可能

※1 卓上タイプにおいて
※2 横180 mm、縦105 mm、高さ75 mmのガーグルベースン使用時

病棟用かごを標準搭載で、複数の病棟用器具を効率よく一度に洗浄できます。

【高い洗浄力】熱水、強力水流と専用洗剤で汚れをキレイに除去

1.強力水流

3か所のブーメランノズルと背面ノズルの計4か所のノズルによる強力水流を実現。

ブーメランノズル

異なる3か所のブーメランノズルから噴射される水流が庫内全体に広がり、器具の汚れをむらなく除去します。

2.熱水消毒※3

洗剤中の酵素が活性化する40~50 ℃の高温水により、器具の汚れをしっかり除去します。その後、80 ℃10分間の熱水消毒※3を行うことができます。

*「80 ℃10分」を選択しない場合加熱すすぎ(60~70 ℃)になります。
※3 消毒方式:熱水噴射式(80 ℃10分)熱水消毒を行う場合は80 ℃10分を設定してください。

熱水消毒(80 ℃10分)

ISO15883-1※4では、熱水消毒を評価するために、Ao値(Aノート)という概念を導入しています。Ao値とは、高圧蒸気滅菌法の指標に用いるF値を応用したもので、さまざまな熱水消毒の条件を80 ℃の熱水消毒に換算し、その時の等価消毒時間(秒)であると定義されています。そして、手術器械の消毒には、Ao値600以上を適用することが求められています。
本機は、熱水により庫内の温度を、80 ℃の状態で10分間維持することにより、このAo値600を確保しています。

※4 ISO 15883-1: 2006, International standard,Washer-disinfectors-Part1: General requirements, terms and disinfections and tests.

3.専用洗剤

酵素の働きにより、血液や体液中のたんぱく汚れをキレイに除去します。

ヘパリン添加羊血液と1 %硫酸プロタミン水溶液の疑似汚染物(医療現場における滅菌保証のガイドライン2015準拠)を塗布し室温で4時間乾燥後、酵素洗剤を使用し洗浄したところ、全コースで、洗浄後の残留たんぱく質量100 μg以下を実現。

*「洗浄評価判定ガイドライン」(一般社団法人日本医療機器学会 滅菌技士認定委員会 洗浄評価判定の指針を調査・作成するための検討WG)にて定められた洗浄後残留たんぱく質量の目標値。

洗浄力を動画でチェック

【選べるコース】 器具の汚れや目的に応じて、コースを選択可能

操作部

(1) 予洗

洗浄前に常温の水で下洗いできます(運転時間:約5分)。
 

(2) 乾燥選択

乾燥時間などを変えられます。
 

(3) コース選択

洗浄コースと「お手入れ」「乾燥のみ」が選べます。
 

コースの選び方

器具の汚れや目的に応じて、コースを選択してください。

こんなとき コース
使用後すぐ洗浄するとき 標準+80 ℃10分
使用後、長時間放置した後や、汚れが多い器具を洗浄するとき 念入り+80 ℃10分
軽い汚れの器具や、薬液や液体の凝固防止剤などで前処理されている器具を洗浄するとき スピーディー+80 ℃10分
庫内のお手入れをするとき お手入れ
「洗い~乾燥」後、器具の乾きが不十分なとき 乾燥のみ

*合計時間にはドライキープの時間は含みません。

ご注意

・運転時間は給水温度20 ℃の場合(水圧0.3MPa,室温20 ℃)を目安にしています。
・給湯の場合、終了時間が短くなります。
・80 ℃10分を選択していない場合は、すすぎの最後が加熱すすぎになります。(「標準」「念入り」コースは約70 ℃、「スピーディー」「お手入れ」コースは約60 ℃)
・冬期など水温が低い場合、洗い~すすぎの時間が約10~20分長くなります。
・室温が10 ℃以下の場合、乾燥時間が約10~20分長くなります。
・乾燥のみおこなうこともできます。
・やけどを防ぐため、器具の取り出しやお手入れは洗浄・乾燥運転終了後30分以上経過してからおこなってください。
・ドライキープは、乾燥終了後、ヒーターを入れずに約120分送風と停止を繰り返し、器具や庫内の露付きやにおいのこもりを防ぎます。
・ドライキープ中でも乾燥終了後30分以上経過していればドアを開けて器具を取り出せます。(いったんドアを開けると電源が切れます)
・送風は、ヒーターを入れずに60分送風乾燥します。
・汚れの種類、程度によってはすべてを除去することはできません。
・熱水消毒を行う場合は80 ℃10分を設定してください。
・器具の種類や置き方によっては十分に乾燥できないことがあります。

【手洗いより経済的】 水道光熱費節約、作業負担を軽減します

器材をセットしてボタンを押せば、洗浄機が洗浄から消毒※3まで終わらせます。
スタッフの作業負担を抑え、水道代の節約にもなります。

ご注意

※5 算出条件:日本電気工業会「JEMA‐HD 32 電気食器洗い機用食器について」に規定される標準食器より、中鉢をガーグルベースン、コップ類を容器類に置き換えて検証。器具数合計43点、水温20 ℃、湯温40 ℃。
●手洗い:
<水道>使用水量68 L(10 Lの水につけ置き、0.1 L/秒のお湯で1器具あたり洗浄・すすぎ合計13.5秒×43点)、水道料金目安単価262円/m3( 水道料金137円/m3および下水道使用量125円/m3) 日本電機工業会自主基準より。
<ガス>ガス料金目安単価167円/m3 (当社調べ)。
<洗剤>315 mL入り手洗い用洗剤:164円:/315 mL(総務省小売物価統計調査より)の洗剤を10.3 mL使用。
<人件費>ガーグルベースン、容器類各1点あたり洗浄・すすぎ合計13.5秒、時給2,566円(令和4年賃金構造基本統計調査)。
●自動ジェット式器具洗浄機(標準コースの場合):
<水道>標準使用水量11 L。
<電気>標準電力量0.9 kWh、31円/kWh(家電公取協調べ 2022年7月改定)。
<洗剤>洗剤使用量15 mL、専用洗剤6,000円/L。
【2023年5月現在】

【省スペース設計】 コンパクトサイズで自由設置

底面積約34.4×55 cmだから、シンクの横に設置できます。

ドアを開けても高さが変わらない前開きドアだから、吊り戸棚の下にも置けます。

ドアを開けても、奥行60 cm幅の棚に収まり、通路にはみ出しません。

・本体と壁の間に4.5 cm以上の空間が必要です。
(上記*の寸法には4.5 cmのあきを含んでいます。)

設置脚がついているから、シンクにせり出して設置できます。

設置脚とは

本体四隅の前脚・後脚に加えて、中央寄りに設置脚を追加。シンクにせり出して設置しても本体が傾かないから、スペースを効率的に使うことができます。

・本体と壁の間に4.5 cm以上の空間が必要です。
(上記*の寸法には4.5 cmのあきを含んでいます。)

ドア開放時、蛇口にあたらないことをご確認ください(背面から60 cm以上必要です)。

分岐水栓を取り付けるだけの水道工事です

交流 100 Vにそのまま接続できます。
(アース接続が必要です)

寸法図

付属品

排水ホース(1 m)… 1
ホースバンド(排水ホース用)… 1
調整脚 … 2
給水ホース(1.2 m)… 1
吸盤 … 1

仕様

項目 内容
電源 交流100 V 50 Hz / 60 Hz共用
消費電力 定格消費電力:50 Hz…1165 W/60 Hz…1185 W
洗浄モーター(洗浄時):50 Hz…65 W/60 Hz…85 W
ヒーター:1100 W
外形寸法 幅 550 mm × 奥行 344 mm × 高さ 592 mm
製品質量 約21 kg(かご、給排水ホースを含む)
使用水量 約11 L(標準コース)
水道水圧 0.03 MPa~1 MPa
洗浄方式 回転ノズル噴射式・固定ノズル噴射式
消毒方式 熱水噴射式(80 ℃ 10分間)
すすぎ方式
(標準コース)
ためすすぎ/給排水すすぎ
乾燥方式 ヒーターとファンによる強制排気乾燥
標準収納容量 ガーグルベースン最大10個、容器類最大33個
専用洗剤の使用量 15 mL(標準)~30 mL(最大)
使用条件
周囲温度・相対湿度・気圧
周囲温度:5 ℃~35 ℃
相対湿度:10 %~80 %
気圧:800 hPa~1060 hPa

メーカー希望小売価格(税別):お問い合わせください